アクエリレポート Beginner's Side
第3話 彷徨う魂

〜前回までのあらすじ〜
 私の名は大本晃記弘(おおもと・あきひろ、ほぼ本名)。アクエリを始めたのは去年(2004年)の12月という初心者だ。
 アクエリを始めたはいいがまったく勝てず、BCC(ブロッコリー・カードゲーム・コンベンション)の初心者講習会で初心者相手に八つ当たりしようとしたが、ビギナーのフリをして紛れ込んでいたエキスパートに当たってしまい返り討ちに。これで完全に心が折れた。

〜今回のデッキ〜
キャラクターカード…32
(E.G.O)
新米ウェイトレス ×4
バトン部員 ×4
パーミエイター ×4

(阿羅耶識)
インド少女 ×4
浮遊霊 ×4
未亡人 ×4
桜巫女 ×4
許嫁 "有栖川 朱鷺子" ×2

(WIZ-DOM)
エンジェリック・アルケミスト ×2

ブレイクカード…16
(E.G.O)
シャドウ・アレスター "洞沢 千影" ×4

(阿羅耶識)
地霊 ×4
幽巫女 "厳島 美鈴" ×4
大天狗 "飯縄大権現" ×4

パーマネントカード…4
(E.G.O)
ペンデュラム ×4

ファストカード…8
(阿羅耶識)
九字刀印 ×3
折鶴 ×2
摩利支天隠形法 ×3


〜アクエリKing of Kings in 上尾一刻館〜
 3月21日(祝)、再び上尾へ。受付終了ギリギリだったけど。
 受付へ行くと「お名前を」って言うから名乗ったら、自分で書けといわんばかりに面倒くさそうにペン差し出しやがんの。なんだあの店員。
 まあいい。本当は大会などには出たくないのだ。だが、練習にせよ研究にせよ、集会場所がつぶれてしまった今、こうするしかないのだ。
 BCCでの一件で心を折られ、私自身の士気はゼロ。『投げ出してしまうには、手間もお金もかけすぎた』というのが、いまの唯一のモチベーション。もはやデッキのカードが、私の思考能力を利用して、勝手に戦っているのも同然だ。

第1回戦
 相手のスコアシートには、『雪の耳飾り』と書いてある。へぇ、気の利いたペンネームだこと。
 相手のカードにレスして九字刀印を出したらさらにレスで魔切り出された。さらに魔切りの効果であいては3枚ドロー(九字刀印のコスト分)。くそっ、高値のつくレアカードふんだんに使いやがって(そういう問題じゃないか?)。
[3-10 負け]

第2回戦
 不戦勝(例によって)。ただし、相手の棄権とかではなく、参加者が奇数名だったから(これも例によって)。
 わーい、とりあえず1回勝ったー。
 ……またかよ。
[不戦勝]

第3回戦
 相手は…まぐろ氏。
 …とーりょー。
 うそうそ。
 「赤白相手じゃ勝てねぇよ」だって。試合開始前にそういうセリフを吐く相手に勝てたためしがないんだが。
 ちっ、揃いも揃って食えない連中だ。
 ドローキャラが出てこないが、千影、美鈴、飯縄と、陣容は整う。だがチャージキャラも少なかったため、その能力を発揮しきれず。千影のエフェクト使うタイミングを見誤ったのも失策だったな。
 こちらのダメージが9枚になったとき、ダメージ判定でキャラクターカードがいっぱい出て、奇跡の粘りを見せたが…そんな奇跡嬉しくねぇぇぇ。運の使いどころ間違ってるよ。そして、デッキが残り5枚になったあたりで「まな板の上の鯉」状態に。遊○王だったらここで『デッキにカードが残っている限り、俺は戦うぜ!』となるんだろうが、私には無理だ。
 さぁ、ひと思いに殺ってくれ…。
[3-10 負け]

 こちらから攻撃するのに適した手段、カードが一切なく、守備を固めることで相手のデッキ切れによる自滅を待つというデッキだったのだが、通用しなかった。少なくとも、私には使いこなせないようだ。
 まぐろ氏との対戦で分かったが、いったん攻勢をかけられてしまうと、こちらから攻撃する手段がない分、手も足も出なくなってしまう。
 それより納得いかないのはペンデュラムだよ。最大枚数(4枚)入れたのに、この大会で1枚も引かなかったってのはどうなってんだコラー! あれを千影ちゃんにセットすれば「影縛りの術」がすごいことになったのに。


〜今回の戦利品〜
PR212 ホムンクルス・アシスタント


〜次回予告〜
 抜け殻と化してなお、勝ち目のない戦いを続ける男。手にしたカードは、本当に彼の心を削り取るだけのモノでしかないのか? それとも…。
 次回『終わりなき闇』。お楽しみに!

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